チームの移動
最近仕事で新しい案件が始まった。 シニアなメンバーを別案件のリーダーにするための入れ替えである。 我ながら思い上がりもはなはだしいが、明らかなサブ扱いというのは若干面白くないという気持ちがあったりする。
また、技術的にはあまり目新しいものもなく、設計にも携われなさそうなので、スキルアップという面では若干の踊り場になりそうだなと感じていたりする。 これは案件の全容をつかめていないので、勘違いの可能性も高いが。
また、最近二人目の子どもがほしいなと妻と話している。 過去の経緯からそうそうスムーズに行くとは思えないが、最短でいけた場合には来年の4月には育休に入るわけで、 その点においてはプロジェクト期間・稼働度合い的にはかなり都合がよかったりもする。
こうして、プロジェクトの移動という一つの事象に対して、なんか複雑な気持ちを抱くようになった。 自分の人生に複数の視点が明確に存在することに気づいたのである。
社内イベント
社内でちょっと大きなイベントがあり、最近よくボランティアが募集されている。
子供が小さく頻繁に体調を崩し(それがしばしば自分にも伝染し)がちな事情を考慮すると、 私が現在会社に約束できることは有給の範囲内で8時間/日の稼働くらいなもので、 それ以外の部分で貢献度が上げられない現在は歯痒い思いを感じざるをえない。
家庭を大事にしないと今の幸せは維持できない。 しかし、あまりにも仕事を最低限にしてしまうと、社内での評判が悪くなり、給与や待遇の悪化につながり、ひいては家庭の維持に支障をきたすかもしれない。
要するに、家庭 vs 仕事という単純な構造ではなく、それには短期 or 中長期の視点も加味する必要があるのである。 いよいよもって人生の複雑度が上がっているのを感じる。
人生の価値を最大化するための優先順位の決め方を考える
視点が複数存在し、その時間軸も考慮する必要がある。 人生の複雑度が上がっているのである。
一方で昨今の若者をとりまく経済的・社会的な環境を鑑みるに、自分はとても恵まれている。 妻子がおり、持ち家を持ち、平均年収を優に超える額を稼得できる職能を2つ持っているのである。 この複雑な状況のバランスをとっていける自信があるのだ。現に今までそれができてきたから今がある。
そんな自分が感じているのは、当面は家庭全振りが正解だということ。
今私がいるIT技術者界隈は在籍する会社を選べば、他の業界に比べれば年齢にそこまでうるさくない。 40代で平社員でも特に笑われたりはしない(少なくとも弊社では)
仕事はできるときにやればいいのだ。 今はその時ではないのである。
当面は「うだつの上がらない社員」としての見方をされていいのだ。 仕事に全力投球できるようになったら「子育てひと段落してキャリアに再度アクセルを踏み込んだ器用な人」と見てもらえるように立ち回ればいい。
今は雌伏の時であると、焦る自分に言い聞かせる今日この頃である。